自動車整備の基本を学ぼう:新人整備士の初めての仕事内容とは

スポンサーリンク
整備士への整備ガイド
スポンサーリンク

自分の話なのですが、整備士未経験からディーラーの整備士に転職しました。
通常は整備士専門学校で国家2級整備士資格を取得してから入社するのが一般的ですので、私は異例の経歴を持っていますね。

未経験で何もできない状態から、会社内で優れた仕事をして評価されるまでになった経験や知識を、多くの整備士や将来整備士を目指す方々に共有するために、ブログを開始しました。
後輩を指導する中で、自分の業務が忙しくすべてを伝える機会がなかったのでブログで伝えようと思います。

簡単な自己紹介ですが、国家2級ガソリンエンジン整備士、ホンダ1級エンジニア資格を取得しています。
ホンダ主催の全国整備士技術コンテストへの出場経験もあります。

新人整備士が初めにやる仕事内容とは

新人整備士の最初の仕事は、「洗車と掃除」です。いきなり工具を手にして整備することはありません。先輩整備士が点検や修理を終えた車を洗車し、室内を清掃するだけですが、最初の段階ではこれがメインの仕事となります。

つまらないと感じるかもしれませんが、お客様の車に触れるということを忘れないでください。お金をもらって仕事をする以上、車に傷をつけたり、掃除中にお客様のものを紛失したりすることは大変な問題になります。

他人のものを大切に扱うことに慣れるために、これが整備士としての第一歩なのです。この仕事をいい加減に行う新人は、将来的に重要な仕事を任されることができず、次のステップに進むのが遅くなるでしょう。
上司は与えられた仕事をきちんとこなす姿勢を見ているのです。

オイル交換などの軽整備から整備士としての仕事がはじまる。

整備士としての最初の仕事は、エンジンオイル交換や無料点検などの軽整備から始まります。整備士学校を卒業した方にとっては、これは簡単で退屈な仕事と思われるかもしれません。

しかしながら、実際に仕事として行う際には、作業時間に制約があります。エンジンオイル交換については、せいぜい15分程度で完了しないと作業が遅いとみなされてしまいます。整備士の仕事では、1時間あたり数千円から1万円の時間工賃が設定されています。作業が迅速であれば、1時間でこなせる仕事量が増え、利益が向上します。

整備士にとって、作業スピードは非常に重要なスキルとなります。学校では正確さと安全な作業が重視されますが、実際の整備現場では速さが重要視されます。

正直に言えば、この作業に時間がかかったり、ドレンボルトを締め忘れたり、オイルの注ぎ忘れやこぼしでエンジンルームを汚したりするようなことがあれば、「仕事ができないダメな奴」という評価を受けてしまいます。

車検が任されるようになって、やっと半人前です。

ディーラーでは、半年点検、法定12か月点検、そして車検が主な仕事として行われます。かつては法定半年点検があったのですが、現在は廃止され、ディーラー独自の点検が行われるようになりました。

新人整備士としては、無料点検(新車の初回1か月点検や初回6か月点検など)から半年点検、法定12か月点検など、段階的に点検業務を担当していきます。

12か月点検では、洗車や清掃を含めて約1時間ほどで作業を完了させます。その時間内に消耗部品の確認や作動状態のチェックを行います。ただ流れ作業で進めてしまう傾向があるかもしれませんが、他の人と差をつけるためには、一つ一つの確認で注意深く異常を見つけることが重要です。注意を払うことで、些細な異常にも気づくことができるようになり、将来のトラブルシューティングで異常を発見する大きな力になります。

車検は項目が多く、重要な箇所の整備が必要とされるため、新人にはすぐには任せられません。しかし、車検整備を一人で担当できるようになると、整備工場でメンバーとして認められたと考えていいでしょう。それが、ようやく半人前の整備士となる段階です。

整備士は、トラブルシューティングが出来てこそ一人前です。

点検整備を行っていると、時折お客様から不具合の修理を依頼されることがあります。お客様が訴える症状を確認し、故障原因を見つけ出して修理する。これが整備士の仕事の醍醐味です。

トラブルシューティングには、確かな自動車の構造に関する知識と経験が必要です。私はこれまでの経験をもとにしたトラブルシューティングの実例や、自動車の構造について分かりやすく説明する記事を執筆していきます。

一緒に読み進めていただき、なるべく早くお客様の信頼に応える整備士となってください。

まとめ

新人整備士として、初めて自分の配属先に出勤するときには、緊張と不安が入り混じっているかもしれません。そこで、新人整備士の仕事の流れを簡単に解説してみました。

現場の整備士は時間管理に追われ、多忙なため新人整備士を気にかける余裕はありません。最初に洗車と清掃をしっかりとこなし、他人の車を大切に扱うことに心を配りましょう。

  • 最初は、洗車と清掃から他人の車を大切に扱うことを心掛ける。
  • 整備士の仕事は1時間当たりのレバーレートで決まっている、早く正確に仕事をこなすこと。
  • 簡単な仕事でも、気を抜かず丁寧にこなすこと。しっかり見られています。
  • 車検を任されればやっと半人前。現場のメンバーの一員として認められた証拠です。
  • トラブルシューティングこそ、整備士の仕事の醍醐味!知識と経験を身につけよう。
タイトルとURLをコピーしました