
「2台目の自動車保険はどう入るべき?」
「新規・入替・名義変更…何が一番お得?」
「セカンドカー割引の条件が複雑すぎる…」
こんな悩みを持つ人は非常に多いです。
本記事では、
整備士 × 営業 × 保険実務の経験を全て組み合わせた “本当に正しい判断基準” を、初心者でも理解できる形でまとめています。
🎯 この記事で解決できること
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2台目は 新規?入替?名義変更? どれで入るべきか
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6等級 or 7等級(セカンドカー割引) の正しい判断
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7等級の「必須3条件」と“使えないパターン”
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家族がいる場合の影響(同居・別居で変わる)
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13か月以内の低い等級解約 が及ぼすリスク
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2台目保険料を安く抑えるコツ
この記事を読み終えるころには、
あなたの家庭状況に応じた 最適な2台目の加入方法 が明確になります。
2台目の自動車保険は“3つのパターン”から選ぶ
まずは あなたの状況がどれに当てはまるか を整理しましょう。
① 新規加入(最も一般的)
新しく購入した車がまだ保険に入っていない場合の加入方法。
通常は 6等級スタート ですが、
以下の条件を満たせば…
👉 7等級(セカンドカー割引) が適用され、最初から保険料が安くなります。
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同居家族に11等級以上の契約がある
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新規加入
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同一住所
② 車両入替(誤解しやすいポイント)
今の車を手放し、新しい車へ契約を“引き継ぐ”形。
よくある誤解:
❌ 入替=2台目扱いではない
❌ 割引も適用されない
入替は「1契約がそのまま乗り換わる」だけなので、
2台目として扱われないことに注意。
③ 記名被保険者の変更(名義が変わるケース)
親 → 子
配偶者間
など名義が変わる場合。
名義・住所・使用目的によって
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年齢条件
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使用目的(通勤・レジャー)
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適用等級
が変わるため、慎重に判断が必要です。
2台目の等級はどう決まる?(最重要ポイント)
① 新規加入は基本 6等級スタート
割引率は低めで、保険料はやや高くなります。
② 条件を満たせば 7等級スタート(セカンドカー割引)
次の3つが揃った場合に適用されます。
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同居家族に11等級以上がある
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新規加入
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同一住所
これを満たすと…
👉 年間1〜3万円ほど安くなることも。
③ 【最重要】過去13か月以内の“5等級以下で解約”は要注意
ここが最大の落とし穴。
同一住所・同居家族の中に
過去13か月以内に「5等級以下で解約」した車がある場合
👉 その低い等級が新規契約に引き継がれる可能性がある
本来なら
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6等級
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7等級
で入れるはずなのに…
❌ 3等級スタートになるケースも実務で多数発生
🔍 なぜ「13か月」なのか?
多くの保険会社では、
事故で下がった等級を名義変えでリセットする行為を防ぐため
1年+1か月(13か月) を監視期間としています。
つまり、自動車保険は “世帯単位のリスク管理” で運用されているということ。
✔ 実際に起きたトラブル例
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父が事故 → 4等級になり解約
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3か月後、息子が新規加入
→「新規なのに 4等級スタート」と案内される
理由:
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同一住所
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低い等級で解約
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13か月以内
この3つが揃っていたため。
年間保険料が5〜8万円高くなることもあり得ます。
7等級(セカンドカー割引)の条件まとめ
以下の3つを満たせば適用:
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同居家族に11等級以上がある
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新規加入
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同一住所
ただし…
❌ デメリット等級(5等級以下解約)が13か月以内にあれば適用不可
二台目の保険料はどれくらい?(概算)
二台目の自動車保険の保険料は、
等級によって年間の負担額が大きく変わります。
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7等級(セカンドカー割引) は、
→ 6等級より年間で1〜3万円前後安くなる ことが多い -
デメリット等級(例:3等級) になると、
→ 6等級と比べて年間で数万円以上高くなる ケースが多い -
若年ドライバー(18〜21歳など)を記名被保険者にすると、
→ 同じ等級でも 大人を記名にした場合の2倍近い保険料になる こともある
つまり、二台目の保険料を抑える鍵は
👉 7等級で入ること
👉 年齢条件・運転者限定を最適化すること
反対に、
👉 デメリット等級スタート や 若年記名 は保険料が大きく跳ね上がりやすいため注意が必要です。
二台目でよくある質問(実務で頻出)
家族の“低い等級での解約”は誰まで影響する?
→ 同一住所の家族全員が対象です。
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親
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子
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配偶者
誰であっても、同居していれば影響します。
逆に…
✔ 別居なら影響しません。
2台目で損をしないための実務的コツ
家族全員の「過去13か月の保険状況」を必ず確認
確認すべきは3つだけ:
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13か月以内に解約した車があるか
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そのときの等級
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解約した人は同一住所か
これを怠ると…
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本来7等級で入れるはずが
→ 3等級スタートで年5〜8万円高くなることも
約2分で確認できるのに、多くの家庭が見落としがちなポイントです。
まとめ|2台目の保険は “等級 × 同居家族 × 過去の解約歴” の3点で決まる
✔ 最終チェックリスト
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新規?入替?名義変更?
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6等級 or 7等級?
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同居・11等級以上・新規加入は揃っている?
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13か月以内の低い等級解約はない?
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見積もりは“条件統一”で比較した?
この5つを押さえれば、2台目の保険は迷う必要がありません。
あなたの家庭の状況に合わせて、最適な方法を選んでください。
🔍【Q&A】
(ここから下はそのまま記事末尾に追加できます)
Q1:2台目は必ずセカンドカー割引にできますか?
→ いいえ。条件を満たさないと適用できません。
特に 過去13か月以内の5等級以下解約 があると不可。
Q2:別居の家族が事故歴ありでも影響する?
→ 影響しません。同一住所のみ対象。
Q3:親名義で子どもを入れると安い?
→ 一時的には安いが、事故時のトラブルが多いため非推奨。
Q4:新規なのに“3等級”と言われるのは?
→ 家族の低い等級解約が原因の可能性が高い。
Q5:入替すると割引になる?
→ なりません。入替は“1台扱い”です。
Q6:一番お得に入る方法は?
→ 7等級が使える条件を満たしつつ、
使用目的・年齢条件を最適化すること。


