
「AIや自動運転が進めば、整備士はいずれ不要になるのでは…?」
こうした不安を感じる整備士は、決して少なくありません。
特に、キャリア形成の途中にある若手〜中堅層ほど、将来の職業像が描きにくいという声が多く見られます。
結論から言うと、
整備士の仕事がすべてAIに置き換わることはありません。
一方で、
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AIに代替される業務
-
人が担い続ける業務
-
むしろ価値が高まる業務
この線引きが進んでいるのも事実です。
この記事では、制度・業界動向を踏まえながら、
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AIに代替されやすい整備業務
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10年後も必要とされる整備士の条件
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将来を見据えた現実的なキャリア戦略
を、現場目線で整理します。
整備士の仕事はAIに奪われるのか?
代替されやすい仕事・残る仕事
AIに代替されやすい「定型作業」
AIやロボティクスが得意とするのは、判断基準が固定化された作業です。
自動車整備の現場でも、以下の領域ではすでに自動化・省力化が進んでいます。
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オイル交換・タイヤ交換などのルーチン作業
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OBDによる故障コード読取と一次診断
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走行データを用いた故障予兆の検知
近年、ディーラーや大規模整備工場を中心に、
車両の自己診断機能やAI診断ツールの導入が進んでいます。
これは国土交通省が進める「自動車整備の高度化」方針とも一致しています。
出典:国土交通省「自動車整備分野の高度化に関する検討資料」
(参照日:2025/12/23)
AIでは代替できない「判断・提案・応用力」
一方で、AIが不得意な領域も明確です。
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複数要因が絡む故障の原因切り分け
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使用環境・走行状況を踏まえた修理優先度の判断
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顧客の予算や価値観を考慮した整備提案
これらは、
現車確認 × 経験 × 人との対話
を前提とするため、AI単独では完結しません。
今後は、
「手を動かす作業量」よりも
考え、説明し、選択肢を提示できる整備士の価値が高まります。
整備士の現場はどう変わるのか|AIと共存する未来像
すでに一部の現場では、以下の変化が始まっています。
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AIによる故障予兆分析を活用した予防整備
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画像認識による外観・下回り損傷チェック
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単純作業におけるロボットアームの導入
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クラウド経由の遠隔診断・ソフトウェア更新
これらの流れを受け、整備士の役割は
**「作業者」から「技術を管理・活用する立場」**へと移行しつつあります。
出典:一般社団法人 日本自動車整備振興会連合会「自動車整備業の将来像に関する資料」
(参照日:2025/12/23)
将来も必要とされる整備士とは?
注目されるキャリアパス
① EV・HV・FCV対応整備士
電動車両の普及に伴い、以下の知識が求められています。
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高電圧回路の安全管理
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ハイブリッド制御の基礎理解
-
燃料電池車(FCV)の構造知識
EV専業工場や一部ディーラーでは、
EV関連資格や研修受講歴を評価項目に含めるケースも見られます。
出典:国土交通省「自動車整備士制度・研修制度資料」
(参照日:2025/12/23)
② ADAS・自動運転関連整備
先進運転支援システム(ADAS)の普及により、
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カメラ・レーダーの校正
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センサー取付精度の管理
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ソフト更新後の安全確認
といった作業が増えています。
整備領域は、
機械 → 電子 → 情報へと拡張しています。
出典:一般社団法人 日本自動車工業会「ADAS・自動運転技術動向資料」
(参照日:2025/12/23)
③ 異業種メンテナンスへの展開
整備士のスキルは、自動車業界外でも活用されています。
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工場・物流施設の設備保全
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産業用ロボットのメンテナンス
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電力・通信インフラの保守
厚生労働省の職業分類上も、
自動車整備士の技能は他の保全・保守職種と親和性が高いとされています。
出典:厚生労働省「職業分類・能力評価基準」
(参照日:2025/12/23)
10年後も選ばれる整備士になるために
今から身につけたい力
デジタル×整備の基礎力
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OBD・CAN通信の基本理解
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ECU・各種センサーの役割把握
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AI診断ツールを使いこなすリテラシー
今後は、
アナログとデジタルの両方を理解する整備士が標準になります。
顧客対応・説明力
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整備内容を分かりやすく説明する力
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事前説明によるトラブル防止
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信頼関係を築く対話力
これらは、AIでは代替できない重要な価値です。
学び続ける姿勢
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公的職業訓練・リスキリング制度の活用
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EV・ADAS関連の研修受講
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整備士向け勉強会・情報交換
変化に適応できるかどうかが、
将来の選択肢を左右します。
出典:厚生労働省「人材開発・リスキリング施策」
(参照日:2025/12/23)
まとめ|AI時代でも整備士の未来は「選べる」
AIの進化によって、整備士の仕事は確実に変わります。
しかしそれは、仕事が消えるという意味ではありません。
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定型作業に依存しない応用力
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新技術を学ぶ柔軟性
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人に寄り添う説明・判断力
これらを備えた整備士は、
10年後も必要とされ続けます。
すぐに転職を決断する必要はありません。
ただし、将来を見据えた情報整理を早めに行うことは、選択肢を広げます。
選択肢として知っておきたい行動
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今の職場でスキル拡張を目指す
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EV・ADAS対応の現場を調べてみる
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整備経験を活かせる異業種を知る
判断材料を整理するだけでも、
キャリアの見え方は大きく変わります。
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