
「事故後に書類が多すぎて、どこから手をつければいいかわからない…」
そんな悩みを抱える方は少なくありません。
実は、保険金請求に必要な書類は“共通書類+保険会社専用フォーム”の二層構造になっており、
さらに「交通事故証明書」「領収書」「受理番号」の有無が処理スピードを左右します。
本記事では、事故後に混乱しやすい必要書類の全体像・提出のコツ・最新のデジタル動向をわかりやすく整理。
また、「保険会社に連絡=保険使用決定」ではないことや、LINEでの連絡増加による新しい連携方法についても詳しく紹介します。
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書類が多いと感じる理由
事故直後は冷静に揃えにくい
事故直後は、安全確保・警察連絡・相手確認など優先すべきことが多く、
**「受理番号」や「現場写真」「領収書」**の控えが漏れやすい状況です。
ただし、保険金請求には**交通事故証明書(警察届出が必須)**が必要。
相手がその場を去った場合でも、自分だけでも警察に報告しましょう。
⚠️報告を怠ると、後日「ひき逃げ」として扱われるおそれもあります(例:自転車との接触事故など)。
保険会社への連絡=保険使用ではない
「保険会社に連絡したら、保険を使うことが確定する」と思われがちですが、これは誤解です。
実際には、保険を使うかどうかは示談交渉後に決められます。
つまり、迷っている段階でも**「報告だけ入れる」**ことが重要。
保険会社は、事故連絡がないと動けません。
早めの報告が、事故証明の取り寄せや担当者配置をスムーズにします。
👉 連絡=使用ではない。報告だけでもしておくのが正解。
(保険金請求権の時効は保険法第95条により3年)
保険会社ごとに書類が違う理由
共通項目と専用フォームの違い
保険会社によって様式は異なりますが、求められる情報はほぼ同じです。
共通書類
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保険金請求書
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交通事故証明書・盗難届受理番号
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修理見積書・損害写真・領収書
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診断書・通院証明書(人身事故の場合)
会社専用書類
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自社フォーマットの請求書、委任状、休業損害証明など
書類をスムーズに揃える3つのコツ
① 必要書類を事前に把握する
事故発生から「写真→相手情報→受理番号→証明書→領収書」の流れを意識し、
各社の必要書類リストをブックマークしておくとスムーズです。
② 担当者に「最小セット」を確認
ドライブレコーダー映像や目撃者メモなど、案件ごとに追加資料が必要な場合もあります。
担当者に確認してから提出準備を行えば、差戻しを防げます。
③ 領収書は必ず保管する
事故で発生した支払費用(修理代・診断費・代車費用など)の領収書は必ず保管しましょう。
後日、保険会社へ提出すれば返金される場合があります。
💡 領収書がないと返金対象外になることも。
出費の種類ごとに封筒やファイルに分けて保管するのがおすすめです。
交通事故証明書の取得は必須
保険会社が警察から代理で取り寄せてくれるケースもありますが、
警察に事故報告をしていないと証明書は発行されません。
また、最近ではLINEを使った連絡・やり取りを導入する保険会社が増えています。
LINEで担当者と直接つながれば、受理番号を覚えていなくてもやり取りが可能です。
ただし、電話での連絡時には受理番号を伝える方が確実。
実例:スムーズに進んだケース
Aさんは物損事故後、現場写真と相手情報は残していましたが、受理番号を控え忘れていました。
後日交通事故証明書を取得し、証明書+見積+写真+領収書を一括提出した結果、一次審査を一発通過。
「証明で事実・見積で損害・領収書で支出」の三点が揃うと処理が早い好例です。
提出時の注意点
提出前チェックリスト
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☐ 氏名・金額・日付・口座が一致しているか
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☐ 見積金額と請求額が合っているか
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☐ 領収書原本を添付したか
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☐ PDF・紙控えを保存したか
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☐ 電話連絡時に受理番号を伝えたか(LINE連絡なら不要)
時効に注意
保険金請求権の時効は3年(保険法第95条)。
迷ったら「事故通知」だけでも早めに入れておきましょう。
👉 損保相談ガイド:請求期限
書類デジタル化と連絡手段の最新動向
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Web/アプリでの24時間受付が一般化
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LINEでの事故受付・担当者連絡が急増中
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電子証憑やマイページで進捗確認が可能
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診断書など“原本性”重視の書類は紙提出が継続
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高齢者向けに窓口提出の併用も継続見込み
(出典:金融庁「保険業のDX推進に関する報告書 2024」)
今すぐできる“迷子防止”チェックリスト
✅ 警察へ届出・受理番号を控える
✅ 保険会社へ“連絡だけ”入れる(使用決定は後でOK)
✅ 領収書・見積書・診断書をまとめて保管
✅ LINE連絡対応の有無を確認(LINE対応なら受理番号は不要)
✅ 現場・損害写真を撮影
✅ 交通事故証明書を手配
✅ 提出書類をPDF保存
✅ オンライン・マイページで進捗確認
Q&A
Q1. 保険会社への連絡はいつすべき?
→ 事故後すぐ。使用を決めていなくても連絡だけは入れておきましょう。
Q2. LINEで連絡できる?
→ はい。最近ではLINEで担当者とやり取りできる会社が増えています。受理番号を覚えていなくてもOKです。
Q3. 電話連絡の場合は?
→ 受理番号を伝えるとスムーズです。記録をメモしておくと安心です。
Q4. 領収書がないと返金されない?
→ その可能性があります。支払証明がないと返金対象外になることもあるため、必ず保管しましょう。
併せて読みたい:
夜間事故対応を徹底比較!保険会社の受付時間と帰宅費用補償まとめ
コールセンターの専門用語が難しい?専門用語をわかりやすく解説
まとめ:連絡・記録・証明をセットで進めよう
事故後の保険手続きは、
① 警察への届出 → ② 保険会社への連絡 → ③ 領収書・証明書保管
この3ステップを守ることで、支払いの遅れや返金漏れを防げます。
LINE連絡が可能な保険会社なら、受理番号を覚えていなくても担当者がサポートしてくれます。
ただし、電話連絡の場合は受理番号を伝える方が確実。
早めの報告と記録保存が、安心の第一歩です。
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