
※この記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれています。
「エンジンがかからない」
「タイヤが破損して走れない」
「事故でミラーやライトが壊れた」
車のトラブルが起きると、どこへ連絡し、どうやって修理工場まで運べばよいのか迷います。
まず行いたいのは、人の安全を確保することです。事故の場合は、負傷者の救護と警察への報告も必要です。
そのうえで、加入している自動車保険の事故受付・ロードサービス窓口へ連絡し、応急対応やレッカー搬送を相談しましょう。
レッカーを相談したいのは、エンジンがかからない場合だけではありません。ミラーや灯火類が破損し、必要な視界や機能を保てない場合も、無理に走行せず搬送を相談することが大切です。
私はディーラーで整備・営業・工場管理に携わり、保険相談や事故対応も経験してきました。
この記事では、事故・故障時の対応、レッカーを手配する前の確認事項、搬送先や修理工場の決め方を解説します。
結論|安全を確保し、レッカー手配前に加入先へ相談する
車が動かない、または安全に走行できないときは、自動車保険に付帯するロードサービスやJAFなどを利用できる場合があります。
ただし、自分で先に業者を呼ぶと、保険のロードサービスの対象外になることがあります。
東京海上日動や損保ジャパンも、サービス利用時の事前連絡や、独自に手配した場合の制限を案内しています。[1][2]
保険のサービスを使いたい場合は、可能な限り業者を手配する前に加入先へ確認するのがおすすめです。
警察や道路管理者から緊急移動の指示がある場合は、その指示を優先し、手配状況を保険会社へ伝えましょう。
車のトラブルが起きたときの対応手順
事故と故障では、最初に必要な対応が異なります。
| 状況 | 最初に行うこと | その後の相談先 |
|---|---|---|
| 事故で動かない | 負傷者の救護・安全確保・警察への報告 | 保険会社の事故受付・ロードサービス窓口 |
| 故障で動かない | 安全確保。道路上に危険があれば警察や道路管理者へ連絡 | 保険会社のロードサービス窓口、JAFなど |
| 高速道路で動かない | 安全な場所への避難と、事故・故障の通報 | 保険会社のロードサービス窓口、JAFなど |
| ミラーや灯火類が破損した | 必要な視界や機能を保てない場合は、無理に走行しない | 保険会社のロードサービス窓口、整備工場など |
事故の場合は、救護と警察への報告が先
事故では、車を停止し、負傷者の救護と二次事故の防止を行い、警察へ報告します。[3]
相手が「大丈夫」と言っていても、その言葉だけでケガがないと判断し、立ち去ってはいけません。
レッカーの手配より、人の安全を守る対応を優先しましょう。周囲に協力できる人がいれば、通報などを頼みながら進めます。
事故直後の対応全体は、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶ 交通事故を起こしたら何をする?事故直後の対応手順と保険を使う判断基準
故障の場合は、無理に走らせない
エンジンがかからない、タイヤが破損した、異音や液漏れがあるといった場合は、無理に走行を続けないようにしましょう。
「少し動く」と「安全に走れる」は別です。
原因を判断できない場合は、症状をロードサービス窓口へ伝え、応急対応で済むか、搬送が必要かを相談します。
高速道路では、車のそばで待たない
高速道路では、停車中の車へ後続車が追突する危険があります。
JAFは、ガードレールの外側など、安全な場所へ避難してから救援を要請するよう案内しています。[4]
周囲の地形や道路状況を確認し、安全に避難できる場所を選びましょう。停止表示器材などを使う場合も、設置のために危険な場所へ無理に出ないことが大切です。
その場で修理しようとしたり、荷物を取り出すために何度も車へ戻ったりするのは避けましょう。
ミラーやライトの破損でも、レッカー搬送を相談できる
レッカー搬送は、車がまったく動かなくなったときだけのものではありません。
エンジンがかかっても、安全に走行できない状態なら、搬送を相談しましょう。
たとえば、次のような状態です。
- ドアミラーの鏡面が割れ、必要な後方確認ができない
- ヘッドライトが破損し、正常に照らせない
- ウインカーが点灯・点滅しない
- テールランプやブレーキランプが正常に点灯しない
- レンズの破損で、必要な灯火の色や機能を保てない
- 部品が外れかけ、走行中に落下するおそれがある
保安基準を満たさない状態での走行に注意する
道路運送車両の保安基準では、前照灯、尾灯、方向指示器、後写鏡などの条件が定められています。
また、道路交通法第62条は、所定の保安基準に適合せず、交通の危険などを生じさせるおそれがある整備不良車両の運転を禁止しています。[5][6]
ミラーカバーの傷や小さなレンズの傷など、破損があればすべて一律に違反になるわけではありません。問題になるのは、必要な視界や灯火の機能などを保てない状態です。
「工場まで近いから」「昼間だから」と自己判断せず、破損箇所と状態を具体的に伝えましょう。
エンジンはかかりますが、事故でドアミラーが割れ、後方確認ができません。レッカー搬送を手配できますか。契約のサービス対象になるかも確認したいです。
搬送を依頼できることと、保険のロードサービスで費用が負担されることは別です。 契約上の走行不能の扱いや適用条件を、手配前に確認しましょう。
レッカーを依頼するときに伝える情報
ロードサービス窓口へ連絡するときは、次の情報を伝えると手配が進めやすくなります。
- 現在地と、車が停まっている場所
- 車名とナンバー
- 事故か故障か
- エンジンがかかるか
- タイヤ・車体・ミラー・灯火類の損傷状況
- 同乗者の人数
- 希望する搬送先
- JAF会員かどうか
高速道路の場合は、道路名、上り・下り、近くのインターチェンジ、キロポストなど、わかる情報を伝えます。
原因がわからなくても問題ありません。
「セルは回るがエンジンがかからない」「右前のタイヤが破損している」「左のウインカーが点滅しない」など、確認できる症状を伝えることが大切です。
JAF会員の場合は、そのことも伝えましょう。加入している保険会社との提携により、手配方法や利用できるサービスが異なる場合があります。[7]
手配前に確認したい費用とサービスの範囲
ロードサービスが付いていても、すべての作業や費用が無料になるとは限りません。
次の項目を確認しておくと、後からの負担を把握しやすくなります。
| 確認項目 | 聞いておきたいこと |
|---|---|
| 搬送先 | 希望する工場まで運べるか |
| 搬送費用 | 距離・金額の上限と、超過分の負担 |
| 現場作業 | 引き上げや特殊作業が必要な場合の費用 |
| 一時保管 | 工場が閉まっている場合の保管場所と費用 |
| 再搬送 | 後日、別の工場へ移す費用の扱い |
| 帰宅・宿泊 | 利用できるサポートと条件 |
| 代車 | 事故・故障のどちらが対象か、利用できる日数 |
搬送の上限は、距離で設定される場合も、金額で設定される場合もあります。また、保険会社が承認した搬送先かどうかで条件が変わることもあります。[1][2]
窓口では、次のように聞くと整理しやすくなります。
希望する修理工場まで運んだ場合、自己負担はありますか。保管料や、後日の再搬送費用も含めて確認したいです。
業者への依頼時には、保険の対象外になる作業や費用があるかも確認しましょう。
ロードサービスで対応できること・別に費用がかかること
自動車保険のロードサービスでは、次のような対応が用意されている場合があります。
- 事故・故障時のレッカー搬送
- バッテリー上がりの応急対応
- スペアタイヤへの交換
- 燃料切れの対応
- キー閉じ込みへの対応
ただし、対応範囲、利用回数、費用の上限などは契約によって異なります。
パンク対応は、必ずタイヤを直してもらえるわけではない
パンク時の対応が、車に積んでいるスペアタイヤへの交換に限られる場合もあります。
スペアタイヤがない場合や、タイヤの損傷が大きい場合は、応急対応ができず、搬送が必要になることがあります。
JAFでは、条件に応じてパンクの応急修理や会員向けのタイヤ貸し出しサービスを案内しています。保険のロードサービスと同じ内容とは限りません。[7]
搬送費用と修理費は別に考える
レッカー搬送が対象でも、修理費まで無料になるとは限りません。
事故による車の損傷は、車両保険の有無や対象事故などを確認します。
故障の修理費は、メーカー保証、販売店保証、故障を対象とする特約などの適用を別に確認します。
バッテリーやタイヤなどの交換部品、燃料代についても、作業料金と同じ扱いとは限りません。
「ロードサービスでどこまで対応するか」と「修理費を何で負担するか」を分けて相談しましょう。
修理工場と搬送先はどう決める?
搬送先には、保険会社の提携工場、ディーラー、普段利用している整備工場などが候補になります。
ただし、希望する工場を伝えるだけでなく、その工場が車を受け入れられるかを確認することが大切です。
搬送前に確認したいこと
- 営業時間内か
- 事故車・故障車を受け入れられるか
- 車を保管する場所があるか
- 車種や損傷に対応できるか
- 修理開始まで、どの程度待つか
- 代車を用意できるか
夜間や休日は、希望する工場が閉まっている場合があります。ロードサービス窓口に、受け入れ確認や一時保管の方法を相談しましょう。
搬送先が決まっていない場合は、そのことを伝える
「とりあえず近くへ運んで、後から別の工場に移せばよい」と考えると、再搬送に費用がかかる場合があります。
搬送先が決まっていないときは、そのことを窓口へ伝え、選択肢と費用を確認するのがおすすめです。
普段利用しているディーラーや整備工場の連絡先を、あらかじめスマートフォンへ登録しておくと相談しやすくなります。
ロードサービスを使うと、保険の等級は下がる?
ロードサービスの利用と、車両保険などによる修理費の請求は、分けて確認しましょう。
たとえば損保ジャパンは、ロードアシスタンスの利用では、次年度以降の等級や事故有係数適用期間に影響しないと案内しています。[2]
一方、同じ事故で車両保険や賠償の保険を使う場合は、その保険利用による等級への影響を確認します。
窓口には、次のように聞くとよいです。
今回、搬送だけを利用する場合と、修理費にも保険を使う場合で、等級への影響はどう違いますか。
サービスや特約の仕組みは商品によって異なります。自分の契約に沿った取扱いを確認してから判断しましょう。
トラブルが落ち着いたら、ロードサービスの内容も比較する
事故や故障を経験すると、保険料だけではわからなかった使いやすさに気づくことがあります。
次の更新では、補償内容に加えて、次の項目も確認してみましょう。
- 希望する工場までの搬送条件
- ミラー・灯火類の破損時の取扱い
- バッテリー・パンクなどの対応範囲
- 帰宅・宿泊費用のサポート
- 代車・レンタカー費用の補償
- 自分で手配する場合の条件
- JAFとの提携や会員向けサービス
必要な補償をそろえて、保険料を比較する
保険スクエアbang! 自動車保険では、複数社へ無料で一括見積もりを依頼できます。[8]
まず必要な補償をそろえて保険料を比較し、候補になった保険会社の公式サイトや窓口で、搬送条件やパンク対応などを確認しましょう。
見積もりを依頼した段階で、乗り換えを決める必要はありません。今の契約を続けるかどうかの判断材料として使えます。
▶ 必要な補償をそろえて保険料を比較する|無料一括見積もり
※一括見積もりは、今起きている事故・故障の救援窓口ではありません。現在のトラブルは、加入先の保険会社やJAFなどへ相談しましょう。利用時は個人情報の取扱いを確認し、車両情報・等級・事故歴などを正しく入力することが大切です。
よくある質問
車が動かないとき、必ずレッカーが必要ですか?
症状によります。バッテリー上がりなど、現場の応急対応で動かせる場合もあります。
原因や走行の安全性を自己判断せず、窓口へ症状を伝えましょう。
エンジンがかかっても、ミラーやライトの破損で搬送を依頼できますか?
必要な視界や灯火の機能を保てない場合は、無理に走行せず搬送を相談しましょう。
保険のロードサービスの対象になるかは、破損の状態や契約条件によって異なるため、手配前に確認することが大切です。
自分で呼んだレッカー代を、後から保険会社へ請求できますか?
契約や手配方法によります。自己手配がサービスの対象外になる場合もあるため、可能な限り依頼前に確認しましょう。
すでに手配した場合は、依頼の経緯と費用明細を保険会社へ伝えて相談します。
車両保険がなくても、ロードサービスは使えますか?
契約内容によって、利用できる場合があります。
車両保険の有無だけで判断せず、ロードサービスや関連特約が付いているかを加入先へ確認しましょう。
JAFに入っていなくても依頼できますか?
JAFは非会員からの依頼にも対応していますが、利用条件や料金が会員とは異なります。依頼時に確認しましょう。[9]
搬送先は、保険会社の提携工場でなければいけませんか?
希望する工場への搬送を相談できる場合があります。
ただし、搬送距離や費用の条件、工場の受け入れ状況を確認する必要があります。
まとめ|車が動くかだけでなく、安全に走れるかを確認しよう
事故・故障で車が動かなくなったら、まず人の安全を確保しましょう。事故の場合は、負傷者の救護と警察への報告も必要です。
エンジンがかかっても、ミラーや灯火類の破損で必要な機能を保てない場合は、無理に走行せず搬送を相談します。
手配前には、加入先のロードサービス窓口で、搬送先、費用の上限、保管料、再搬送費用、代車などを確認するのがおすすめです。
ロードサービスで搬送できることと、修理費が補償されることは別です。
今起きているトラブルへの対応を済ませてから、次の更新に向けて補償とロードサービスの内容を見直しましょう。
次の更新前に、今の保険料も確認しておこう
必要な補償を整理できたら、同等の条件で複数社の保険料を比べてみる方法があります。
保険スクエアbang! 自動車保険の無料一括見積もりを使い、届いた見積もりと各社のサービス条件を確認してから、更新・乗り換えを判断しましょう。
▶ 保険スクエアbang!で、自動車保険の無料一括見積もりを依頼する
※保険料が必ず下がるとは限りません。補償内容やロードサービスの条件は、各保険会社の案内で確認しましょう。
自動車業界で事故対応・故障対応に携わる方へ
レッカーの調整、修理受付、代車の手配、顧客への説明など、現場の仕事に負担を感じている方は、働き方を比較することも選択肢のひとつです。
転職をすぐに決める必要はありません。相談先を知っておきたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
▶ 整備士を辞めたい人向け転職エージェント3選|まだ転職を決めていなくても使える相談先
出典・確認資料
確認日:2026年10月6日
ロードサービスの内容は、保険会社・商品・契約の開始時期などによって異なります。利用時には、加入先の案内と契約に適用される約款・利用規約を確認しましょう。


