
「転職エージェントに登録したら、転職を勧められそう」
「紹介された求人を断りにくいのでは?」
「まだ転職すると決めていないのに相談しても大丈夫?」
初めて転職エージェントを使うときは、こうした不安を感じると思います。
私も40歳頃、本格的に転職活動を始めたとき、
「面談をしたら、そのまま転職の話をどんどん進められそうだな」
という不安がありました。
そのため、最初から転職エージェントを使ったわけではありません。
まず自宅から簡単に始められる転職サイトへ登録し、自分で求人を探しました。
しかし、基本情報だけを登録した状態では希望と違う求人も多く、履歴書や職務経歴書を見直しながら転職活動を進めることになりました。
その後、自分だけで希望する求人を探す難しさを感じ、転職エージェントも利用しました。
実際に面談してみると、私が想像していたような、
「この会社へ転職しましょう」
という話から始まったわけではありません。
最初に確認したのは、
- すぐに転職したいのか
- 良い条件の会社があれば転職したいのか
- 急いで転職するつもりはなく、自分がどの程度の仕事を狙えるのか知りたいのか
- どんな仕事内容や条件を希望しているのか
といった、現在の状況や転職への考え方でした。
私は、
「急いで転職したいわけではない。ただ、今の自分の経験なら、どのくらいの仕事を狙えそうなのか知りたい」
ということも伝えました。
条件に合う求人があれば紹介してもらえます。
反対に、希望条件が現在の経験では厳しければ、
「その条件を狙うなら、このようなスキルが必要です」
「今はその条件の求人数が少ないです」
といった転職市場の情報も聞けました。
私が利用して感じた転職エージェントの価値は、求人を紹介してもらうことだけではありません。
自分の希望と現在地を照らし合わせ、転職するかどうかを判断するための情報を増やせることも大きなメリットでした。
この記事では、初めて転職エージェントを使う人が不安に感じやすい7つのポイントを、私自身の利用経験を交えて解説します。
1.転職エージェントに相談しても転職を決める必要はない
私が利用前に一番不安だったのは、
「面談をしたら転職を勧められ、そのまま話が進んでしまうのではないか」
ということでした。
しかし、実際の面談で最初に確認したのは、転職先を決めることではなく、私の現在の状況でした。
たとえば、
「すぐに転職したいのか」
「良い条件があれば転職したいのか」
「今は情報収集の段階なのか」
といった内容です。
私は、
急いで転職したいわけではありません。今の自分の経験なら、どのくらいの条件の仕事を狙えそうなのか確認したいです。
という考えを伝えました。
転職エージェントを利用するからといって、
「転職する」と決めてから相談する必要はありません。
今の会社に残る場合と転職する場合を比較するために、情報を集める使い方もできます。
「まだ転職するかわからないから相談できない」
と考えている人ほど、まずは自分が今どの段階なのかをそのまま伝えるところから始めてください。
面談で何を話せばいいかわからない人へ
特に営業職の場合、
「実績をどう説明すればいいのか」
「面接のように自己PRを用意する必要があるのか」
と不安になる人もいると思います。
転職エージェントとの面談と採用面接は目的が違います。
営業経験をどう整理して面談へ臨めばいいのか知りたい方は、こちらで詳しく解説しています。
▶ 営業職の転職エージェント面談対策|面接との違いと実績の伝え方
2.希望条件は遠慮せず伝えた方がいい
面談では、
「どんな会社へ行きたいのか」
「年収はどのくらい欲しいのか」
「仕事内容は何を希望しているのか」
といった条件も確認します。
ここで、
「高望みだと思われそう」
「条件を言いすぎると求人を紹介してもらえないかもしれない」
と遠慮する必要はありません。
希望条件を伝えなければ、その求人が自分に合っているのか判断できないからです。
私の場合も、自分がどう転職活動を進めたいのか、どのような条件の会社を探しているのかを伝えました。
その時点で紹介できる求人があれば、紹介してもらえます。
条件に合う求人が少ない場合には、それも教えてもらえました。
さらに、
「その条件を狙うなら、このようなスキルや経験が必要」
といった情報を聞けることもありました。
これは、自分一人で求人サイトを見ていたときには得にくかった判断材料です。
希望条件を伝える目的は、無理な条件を押し通すことではありません。
自分の希望と転職市場の現実に、どのくらい差があるのかを確認するためです。
3.紹介された求人は全部応募しなくていい
希望を伝えると、その条件をもとに求人が紹介されます。
しかし、紹介された求人すべてに応募する必要はありません。
私も求人を確認して、
「これは希望に近い」
「この条件は少し違う」
と判断していました。
気になる求人があれば応募を依頼する。
希望と違えば応募しない。
基本的には、この繰り返しです。
希望と違う場合は、
ご紹介ありがとうございます。今回は勤務地が希望条件と違うため見送ります。
あるいは、
仕事内容には興味がありますが、今回は年収条件が合わないため見送ります。
など、理由を一つ伝える程度で構いません。
断る理由を伝えることで、
次にどんな求人を紹介してほしいのか
も担当者に伝わりやすくなります。
求人を紹介されたからといって、その場で応募を決める必要もありません。
仕事内容や条件を確認してから判断してください。
4.希望条件が厳しいときも転職市場の情報を聞ける
転職エージェントを利用してよかったと感じたことの一つが、ここです。
自分では、
「このくらいの年収を狙いたい」
「こういう仕事へ転職したい」
と思っていても、実際にその条件の求人がどのくらいあるのかはわかりません。
求人サイトを見れば求人そのものは探せます。
しかし、
「今の自分の経験なら、その条件を狙えるのか」
という判断は簡単ではありません。
私が希望を伝えたときも、条件によっては、
「現在はその条件の求人は少ない」
「その条件を狙うなら、こういったスキルが必要になる」
という話を聞くことができました。
これは希望を否定されることとは違います。
目標と現在地の差を知るための情報です。
たとえば希望年収へ届かないのであれば、
- 今の会社でもう少し経験を積む
- 必要なスキルを身につける
- 別の職種も比較する
- 希望条件の優先順位を変える
といった次の判断ができます。
転職エージェントは求人を紹介してもらうだけでなく、「今、本当に転職するべきなのか」を考える材料を増やすためにも使えます。
5.求人確認や応募手続きの手間を減らせる
働きながら転職活動をすると、想像以上にやることがあります。
- 求人を探す
- 仕事内容を確認する
- 企業を調べる
- 履歴書を用意する
- 職務経歴書を用意する
- 応募する
- 面接日程を調整する
これを仕事と並行して進めるのは大変です。
私が利用した転職エージェントでは、面談は電話やZoomなどで行い、その後の求人案内はメールやWebサイト上で確認する形でした。
便利だったのは、
紹介された求人を自分の都合の良い時間に確認できることです。
仕事の休憩時間や帰宅後など、自分の時間があるときに求人を確認できます。
気になる求人があれば、Webサイト上から応募意思を伝えます。
その後の応募手続きをエージェント側で進めてもらえたため、自分で一から手続きするより負担を減らせました。
履歴書や職務経歴書も、あらかじめWeb上へ登録・アップロードして使えるサービスがあります。
毎回ゼロから用意する必要がないため、複数企業へ応募するときにも便利です。
6.書類選考で落ちても一社に絞りすぎない
転職活動をすると、書類選考で落ちることもあります。
私自身も書類選考で落ちることはありました。
そのため、
「この会社だけに応募して、結果が出るまで次を探さない」
という進め方では、転職活動がなかなか進まないことがあります。
ただし、何も考えず手当たり次第に応募すればいいわけでもありません。
私がおすすめしたいのは、
希望条件にある程度合っていて、仕事内容にも興味がある求人なら、一社だけに絞りすぎず比較することです。
転職エージェントを利用すると応募手続きの負担を減らせるため、複数の求人を確認しながら進めやすくなります。
また、履歴書や職務経歴書についてアドバイスを受けられるサービスもあります。
私自身、転職活動を始めた当初は、職務経歴書へ仕事内容を並べる程度でした。
その後、
「何を担当したか」
だけでなく、
「その仕事で何を身につけたのか」
「自分には何ができるのか」
まで整理するようになりました。
転職エージェントにすべて任せるのではなく、
自分では気づきにくい強みや、伝わりにくい部分を第三者に確認してもらう
という使い方が向いています。
職務経歴書が仕事内容の羅列になっている方は、こちらを先に確認してください。
▶ 書類選考で落ちる理由は?通らない人が見直す職務経歴書の伝え方
7.担当者と合わなければ無理に使い続けなくていい
転職エージェントは、人が担当するサービスです。
そのため、担当者によって話しやすさや提案の仕方に違いがあります。
たとえば、
- 希望条件をあまり聞いてくれない
- 希望と違う求人ばかり紹介される
- 応募を必要以上に急かされる
- 質問への回答がわかりにくい
- 自分の希望より担当者の意見を優先される
と感じるなら、無理にその担当者だけを使い続ける必要はありません。
担当変更について相談したり、別の転職サービスと比較したりする方法があります。
転職活動は担当者のためにするものではありません。
自分と家族の今後を決めるために行うものです。
自分の希望を話しやすく、その希望に対して、
「今ならどんな求人があるのか」
「その条件は現実的か」
「足りないものがあるなら何か」
を具体的に話してくれる担当者かを確認してください。
転職エージェントを使う前に希望条件を3つに分ける
エージェントへ相談する前に、1つ準備してほしいことがあります。
希望条件を次の3つに分けてください。
| 優先度 | 条件の例 |
|---|---|
| 絶対に譲れない | 転勤なし、通勤時間 |
| できれば叶えたい | 年収500万円以上、土日休み |
| 優先度は低い | 役職、会社規模 |
すべての希望を満たす求人があるとは限りません。
そこで重要になるのが、
「何は譲れなくて、何なら条件を変えられるのか」
です。
私が面談をしたときも、自分がどのように転職活動を進めたいのか、どのような条件を探しているのかを伝えました。
希望が具体的であるほど、
「その条件なら求人があります」
「その条件だと現在は少ないです」
「この経験が加わると狙いやすくなります」
といった話もしやすくなります。
そもそも希望する仕事が決まっていない場合
「条件以前に、何をしたいのかわからない」
という人もいると思います。
その状態で求人を大量に見ても、判断基準がないため迷いやすくなります。
やりたい仕事が決まらない場合は、先に「何をしたくないのか」「どんな働き方なら続けられそうか」まで整理してください。
▶ やりたい仕事がわからない時の対処法|自己分析と求人比較で見つける5ステップ
エージェントに自分の進路を決めてもらうのではありません。
自分で判断するために、プロが持っている情報を借りる。
私はこの使い方が重要だと考えています。
初めてなら転職エージェントをどう選ぶ?
ここまで読んで、
「使い方はわかった。でも、結局どこへ相談すればいいの?」
と思う人もいるでしょう。
いきなり有名だからという理由だけで決めず、
- 自分が希望する職種を扱っているか
- どのような支援を受けたいのか
- 担当者へ何を相談したいのか
を考えて選んでください。
営業職として転職する場合のエージェント選びを詳しく比較したい方は、こちらの記事から確認できます。
▶ 営業職の転職エージェント選び方!異業種転職で後悔しない成功法
営業経験を活かして転職したいならtype転職エージェント
現在営業職で、
- 営業経験を活かして転職したい
- 今より条件の良い営業職を探したい
- 職務経歴書に自信がない
- 面接対策も相談したい
という人は、営業職向けの支援があるサービスを選ぶ方法があります。
type転職エージェントでは、営業職向けのキャリア相談から求人紹介、応募書類、応募手続き、面接対策まで支援しています。
特に、
「今の営業経験が、別の会社ではどう評価されるのかわからない」
という人は、求人を見るだけでなく、第三者へ相談することで比較材料を増やせます。
今すぐ会社を辞める必要はありません。
まず、
「自分の営業経験なら、どんな求人が選択肢になるのか」
を確認するところから始めてください。
👉 営業経験を活かせる求人について無料で相談してみる
【type転職エージェント/公式】転職者の71%が年収アップに成功!20代で担当者選びから相談したいなら転職AGENT Navi
「転職エージェントの会社が多すぎて、どこを選べばいいかわからない」
「担当者との相性が一番不安」
という人には、自分に合う転職アドバイザーを紹介してもらう方法もあります。
転職AGENT Naviは、希望する業界や考え方などを確認しながら、自分に合う転職エージェントとのマッチングを行うサービスです。
そのため、
「どのサービスを使うかより、まず相談しやすい担当者を探したい」
という人の選択肢になります。
この記事では、特に20代で初めて転職活動をする人の選択肢として考えてください。
👉 自分に合う転職エージェントを無料で探してみる
300人以上の中からあなたに合う転職エージェントをご紹介【転職エージェントナビ】初めて転職エージェントを使う人によくある質問
転職するか決めていなくても相談できますか?
転職時期が決まっていなくても相談できるサービスがあります。
私自身も、
「急いで転職したいわけではない。今の自分でどのくらいの仕事を狙えるのか調べたい」
という考えを伝えました。
今の会社に残る場合と転職した場合を比較するための情報収集として利用する方法もあります。
面談では何を聞かれますか?
サービスや担当者によって違いますが、私の場合は、
- すぐ転職したいのか
- 良い条件があれば転職したいのか
- 現在の経験
- 希望する仕事内容
- 希望条件
などについて話しました。
私が利用した際には、面談は電話やZoomなどで行われました。
無理に良く見せるより、今の状況や希望をそのまま伝えた方が求人を比較しやすくなります。
営業職で面談時の実績の伝え方まで準備したい方はこちらも確認してください。
▶ 営業職の転職エージェント面談対策|面接との違いと実績の伝え方
紹介された求人は全部応募しないといけませんか?
必要ありません。
仕事内容や条件を見て、気になる企業を選んで応募します。
希望と違う場合は、
「勤務地が違う」
「年収条件が違う」
「仕事内容が希望と違う」
など、理由を伝えると次の求人選びにも役立ちます。
書類選考で落ちたらどうすればいいですか?
一社落ちただけで、
「自分は転職できない」
と判断しないでください。
私自身も書類選考で落ちることはありました。
応募条件に合っていて興味がある企業なら、一社だけに絞りすぎず比較しながら進めます。
同時に、職務経歴書の内容も見直してください。
仕事内容だけを並べている場合は、
「何を経験し、何ができるようになったのか」
まで整理します。
転職活動そのものを何から始めればいいかわかりません
転職エージェントへ登録する以前に、
「自分は何から始めればいいのか」
がわからない人もいると思います。
その場合は、転職サイト、希望条件の整理、職務経歴書、エージェント、応募までの順番から確認してください。
▶ 転職活動は何から始める?初心者向け5ステップと転職サイト・エージェントの使い方
まとめ|転職エージェントが怖いなら「転職するため」ではなく「今の自分を確認するため」に使う
私は転職エージェントを利用する前、
「面談したら転職を勧められそうだな」
という不安を持っていました。
しかし、実際に面談してみると、最初に行ったのは転職先を決めることではありませんでした。
「すぐ転職したいのか」
「良い条件なら転職したいのか」
「今の自分でどのくらいの仕事を狙えるのか確認したいのか」
といった現在の状況を整理するところから始まりました。
希望条件を伝えれば、その時点で紹介できる求人を探してもらえます。
条件が厳しければ、
「現在は求人数が少ない」
「この条件を狙うなら、こういった経験が必要」
といった情報を聞ける場合もあります。
求人が紹介された後は、自分の都合の良い時間に確認し、気になる企業があれば応募する。
私の場合は応募手続きも進めてもらえたため、働きながら転職活動をするうえで負担を減らせました。
転職エージェントを利用することは、
「転職すると決めること」ではありません。
今の会社に残るのか、転職するのか。
転職するなら、自分はどのくらいの条件を狙えるのか。
それを判断するための情報を増やす方法の一つです。
最初から転職する覚悟を決める必要はありません。
まず、
「今の自分なら、どんな選択肢があるのか知りたい」
と伝えるところから始めてください。


