「転職サイトに登録したいけれど、社内に知られたら困る」「職務経歴書は何から手を付ければいいのか分からない」。
そんな不安を抱えたまま動き出すより、最初の一歩を“正しく”踏み出すほうが、スカウトの質も選考通過率も上がります。
本記事では、主要サイトの非公開・ブロック設定の仕組み、読まれる履歴書/職務経歴書の作り方、そして2025年の検索環境(SEO/LLMO)に対応した“見せ方”まで、公式情報をもとに実務的に解説します。
アデコの転職支援に登録
【転職エージェントナビ】
【type転職エージェント】
身バレを防ぐ運用の原則
-
社用端末や社内ネットワークは使わない
企業では内部不正防止のためアクセスログを取得・保全しているケースが一般的です。私用メール・私用スマホ・自宅Wi-Fiを使うのが安全です。 -
面接は計画的に有休で
突発的な外出や早退が続くと周囲に勘づかれるリスクがあります。早めに有休を確保して面接日程を調整しましょう。 -
LinkedInは「Recruiters only」に
「Open to Work」は採用担当者限定で公開できます。ただし完全秘匿は保証されないため、プロフィール更新通知をオフにするなど慎重な運用が必要です。
転職サイトの「非公開/ブロック設定」を活用する
転職活動では、現職やグループ会社、主要取引先から閲覧されないようにブロック設定を行うのが必須です。
-
リクナビNEXT:「企業ブロック設定」で特定企業から非公開に。
-
doda / doda X:「スカウトブロック企業」で登録情報を非公開に(例外メールあり)。
-
マイナビ転職:「非公開企業設定」でブロック可能。設定は企業に通知されません。
設定範囲はサービスごとに異なるため、必ずヘルプを確認し、反映状況をチェックしましょう。
スカウトされる職歴・スキルの“見せ方”
採用担当者が注目するのは「数値+役割」で整理された情報です。冒頭に以下のようなフォーマットを置くと効果的です。
また、採用管理システム(ATS)に対応するため、和英併記が有効です(例:与信管理/Credit control、見積/Quotation)。
併せて読みたい:成果の伝え方がカギ、伝え方の実例
履歴書の実務目安
-
本人希望欄:「貴社の規定に従います。」が基本。詳細希望は面接以降に伝えるのが無難です。
-
証明写真:概ね3か月以内が目安。最新の印象と齟齬がない写真を準備しましょう。
-
賞罰欄:該当がなければ「なし」と記入。空欄は避けたほうが良いです。
職務経歴書の構成と分量
-
構成:職務要約(3〜5行) → 会社ごとの業務・実績(数値+背景) → スキル・強み → 自己PR。
-
分量:A4で2〜3枚が基本。長くても5枚以内。20代は2枚、30〜40代は3〜4枚程度が目安です。
大切なのは枚数よりもメリハリ。重要情報を厚く書き、周辺情報は簡潔にまとめましょう。
書いてはいけない情報と抽象化のコツ
-
避けるべき情報:顧客名、未公開案件、契約条件、内部KPIなど。
-
表現例:「大手通信会社向けに新規SaaS導入を主導」「ARPU改善プロジェクトに貢献」など、業界・規模感・成果を抽象化。必要に応じて「NDAにより詳細非公開」と注記。
在籍照会はどう扱われるか
応募企業が本人同意なく現職へ照会することは、個人情報の第三者提供にあたり原則禁止です。
実務上は、内定段階で目的を明示し、本人同意を得てから限定的に実施されます。必要以上に不安になる必要はありませんが、同意を求められたら必ず範囲を確認しましょう。
まとめ
-
転職活動は社用環境を使わないのが鉄則
-
転職サイトのブロック設定で現職や関係先を非公開に
-
LinkedInは「Recruiters only」+通知オフで慎重に
-
履歴書は「本人希望欄=貴社の規定に従います」「証明写真は3か月以内」「賞罰欄はなし」
-
職務経歴書はA4 2〜3枚が理想。数値で成果を示す
-
守秘情報は抽象化で安全に表現
-
在籍照会は本人同意が前提。安心して進められる
Q&A
Q1. 在職中の転職活動でバレないコツは?
→ 社用端末を使わず、私用の連絡先と有休で調整すること。
Q2. LinkedIn「Open to Work」は安全?
→ 「Recruiters only」に限定し、通知をオフ。ただし完全秘匿ではない。
Q3. 在籍照会はいつ行われる?
→ 内定後、本人同意を得てから限定的に実施される。
Q4. 職務経歴書は何枚が適切?
→ A4で2〜3枚、長くても5枚以内。