
自動車保険の等級制度、正しく理解できていますか?
実は「たった一度の事故」で3等級も下がることがあり、さらに等級が2以下になると継続できない場合もあります。
この記事では、等級が下がるケースと上がる条件を初心者にもわかりやすく解説。
通販型・代理店型の契約制限も交えながら、「保険を使うべきか」「自費で直すべきか」を判断できるようになります。
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等級制度の基本を理解する
なぜ等級制度が導入されたのか
自動車保険の「ノンフリート等級別料率制度」は、事故実績に応じて1〜20等級に区分し、割増引率を変える制度です。
事故を起こさなければ翌年+1等級、保険を使うと原則−3等級。これにより「事故を起こさない人が得をする」公平性を保っています。
新規契約は通常6等級(配偶者など条件により7等級)からスタートします。
なぜ割引率が変動するのか
同じ等級でも「無事故」と「事故有」で割引率が異なり、事故有期間中は保険料が高く設定されます。
直近の事故リスクを反映させる仕組みとして、各社で標準化されています。
なぜ事故有係数制度が追加されたのか
2012年の改定で「事故有係数適用期間」が導入され、事故後しばらくは割引が低くなる仕組みとなりました。
3等級ダウン事故では3年、1等級ダウン事故では1年が加算され、最大6年間続きます。
等級が下がる典型的なケース
なぜ自損事故で下がるのか
ガードレールや壁にぶつけたなどの自損事故で車両保険を使うと、「3等級ダウン事故」に分類されます。
対人・対物の支払いが発生しても原則同じ扱いです。
なぜ単独事故でも影響するのか
相手がいなくても、電柱や縁石への接触などで車両保険を使えば3等級ダウン。
さらに「事故有係数」が3年間続くため、免責+将来の保険料増を含めると修理費を上回ることもあります。
軽微な損害では「自費修理」のほうが合理的な場合も多いです。
なぜ少額事故でも記録されるのか
飛び石・いたずら・台風など防ぎにくい自然・偶然事故で車両保険を使うと、「1等級ダウン事故」になります。
少額でも使用=記録されるため、修理見積と将来の保険料を比較して判断しましょう。
等級が上がるための条件
なぜ無事故継続が重要なのか
等級は更新時に変わります。1年契約なら翌年+1等級、3年契約なら満期時に+3等級。
無事故を継続すれば、保険料割引が最大化され、長期的な節約につながります。
なぜ更新時に割引率が変わるのか
事故有係数の期間が終了すると「無事故係数」に戻り、同じ等級でも保険料が下がります。
つまり、事故後の「回復」は更新時点で反映されます。
なぜ保険会社ごとに差があるのか
「1等級ダウン事故」に含まれる条件(飛来・落下物、ガラス破損、台風など)は保険会社により微差があります。
契約前に約款やFAQを確認し、ノーカウント扱いになる特約を把握しておきましょう。
等級が低くなったときの契約制限に注意!
等級が大きく下がると、契約自体が難しくなることがあります。
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通販型保険の場合
等級が2等級になると継続契約を断られることがあります。
多くの通販型では、事故リスクが高いと判断されるため、次年度の更新ができません。 -
代理店型保険の場合
2等級での新規申し込みは基本的に受け付けられません。
ただし、すでに契約している場合であれば、1等級でも継続を認めてもらえるケースもありますが、補償内容に制限(例:車両保険不担保・特約除外)がかかることがあります。
👉つまり、事故を複数回起こして短期間で2等級まで下がると、次の更新や乗り換えが極めて厳しくなるリスクがあるということです。
このような事態を避けるためにも、「使う/使わない」の判断は慎重に行いましょう。
等級制度を理解する工夫
なぜ契約書を細かく読む必要があるのか
同じ「ガラス破損」でも、“飛来中の物”かどうかで扱いが変わるなど、細かな条件差があります。
ノーカウント扱いの特約(弁護士費用・ロードサービスなど)もあるため、約款を確認することが重要です。
なぜ代理店担当に確認すべきなのか
境界事例(当て逃げ・相手不明・単独物損)は、等級区分・免責金額・将来保険料に影響します。
担当者に相談して「使うべきか」を試算してもらうのが確実です。
なぜ等級シミュレーションを活用すべきなのか
「3等級ダウン事故は元に戻るまで4年」など、回復までの期間を可視化すると判断しやすくなります。
各社のWebサイトには無料シミュレーターが用意されています。
すぐに使える判断フレーム(実例つき)
| 損害レベル | 内容・対応の目安 |
|---|---|
| 軽微損害(例:飛び石) | 見積3万円・免責0円でも、1等級ダウン+事故有1年の負担が上回るなら自費修理が合理的。 |
| 中損害(例:バンパー破損) | 3等級ダウン+事故有3年。免責を含め総額比較を。 |
| 不可避損害(例:台風・盗難) | 1等級ダウン。免責や特約範囲で負担額が変わるため契約条件を再確認。 |
よくある誤解を正すQ&A
Q1. 人身傷害や弁護士費用を使うと等級は下がる?
A. 下がりません。ノーカウント事故の扱いです。
Q2. 長期契約は損?
A. 無事故なら到達等級は同じ。中途の保険料安定性を重視するかで判断を。
Q3. 無事故なのに保険料が上がるのはなぜ?
A. 料率クラスや基準料率改定など、等級以外の要因も影響します。
Q4. 複数事故を起こすとどうなる?
A. 同年度内の複数事故は、それぞれ等級ダウン対象。最大で−6等級まで下がる場合もあります。
Q5. 中断証明書で等級を引き継げる?
A. はい。10年以内なら以前の等級を再開できます。海外赴任や車の一時売却時は要保管です。
Q6. 2等級になるとどうなる?
A. 通販型は継続不可、代理店型は新規拒否が一般的。
1等級でも継続可能な場合はありますが、**補償制限(車両保険除外など)**がかかるのが通常です。
まとめ
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等級シミュレーションで将来の保険料を確認
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「使う/使わない」を数値で判断
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